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小論文コラム

小論文の課題では、課題文をしっかりと読んで内容を理解し、その上で論述するということが求められています。

どのように踏まえるのかを悩んでいる人もいるでしょう。

1)課題文を理解できているか、

2)どのような問題点を論旨の中心にして論述できているか、ということに注目しましょう。

まず、論述を始める前に課題文のある論述ではその内容を把握し、筆者の考えが何であるかを読み取らなければなりません。

そしてそれに対してあなたがどのように考えているのかを、分析メモに書き出してみましょう。問題も「次の文章を読んだ上で」と書かれていれば、まずは内容を踏まえてみましょう。

論文は、筆者が問題点を考察した結果を表現するものですね。また、読み手が存在するものですから、その読み手に説得力のある理解しやすいものである必要があります。

とても難しいものと感じられるかもしれませんが、見つけた問題点を深く考察した論文は結果的に読み手を説得する内容になりますし、共感を得やすいものです。

そしてそのような論文を書くための基礎となるものがメモとアウトラインなのです。メモをとりながら問題点を探し、解決策を考え、さらに次の疑問点に出会い・・といったことを繰り返して考察を深めていってください。

自分なりの考え方を見つけ出せるようになってくれば、そこからさらに理由と根拠を明確にしながら発展させていく、掘り下げていく、という作業がアウトラインシートでしっかりと出来るようになります。そうすれば、かならず合格論文は書けます。

どんな分野にしろ、自分の考えをどれだけ深められるか、きちんと根拠のある主張を分かりやすく論述できるかで、小論文の評価は大きく変わってきます。

試験本番でも、ここで習得した「深く考える力」を生かして、がんばってくださいね。


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「哲学的思考と科学的思考の調和」の考察例

By admin | 11月 20, 2008

 要約や主張を読み取る問題では、文章の難解さや見慣れない単語に振り回されないように、まず、筆者が何を問題にし、だからどうしたいと考えているのか、何について話をしているのかを整理してみましょう。必ずしも例えば「演繹法と帰納法」とか「頭の働き方の2つの方面」についてという表現で理解しなくてもかまいません。あなたが理解するために読むのですから、あなたの理解できる言葉に置き換え、自分が理解できる現実の事例にあてはめながら読むようにしましょう。

 ひとまず整理してみると、次のようになります。

 最初の段落では、「理論の適用は、秩序を作るが限界がある。その限界を知ることが次の新しい理論を生む」ということを述べています。2段落では「はみ出した具体的な事実が抽象的理論を揺るがすようなときに、根本的に考え直す才能が、学問、社会の発展に必要である」ことを述べています。そして、最終段落で、二つの頭の働きについてまとめ、それについて筆者の考え、テーマともいうべき意見を述べています。

 これはたとえば、科学的思考は「外見の特徴は皆違うけれど、人体の仕組みは同じであるというように共通の箇所を探して原理を解明することを基本としている」ということですね。それに対して、哲学的思考は、「人体の仕組みという原理では図ることのできない、たとえば顔に刻まれる『しわ』の意味を探すような、いわば科学的概念を覆し、さらに全く異なる価値観を見出すことができる」ということでしょうね。そして、もともと、私たちにはこの両方の思考の資質がそなわっているのだから、それを伸ばすことが教育の役目だと言っていますね。

 課題文では、後者のような頭の働き(考え直し、新しい理論や規則を考え出す)、つまり哲学的知性を伸ばしていくよう心がけると同時に、前者の働き(首尾一貫の論理を追う)とも調和を作り上げていかなければならないと言っていますね。つまり、私たち自身の中に2つの働きを内包しながらも、うまくバランスを取っていくことが大切だと言っています。そして、それを目指すのが教育の仕事だというのが結論ではないでしょうか。

 これを機会に「演繹と帰納」また「分析と総合」といった哲学用語上の対概念についても、辞書や倫社の教科書で学習しておいてください。筆者のような哲学者は一般に後者の思考態度を得意とするようですが、要はこの2つの考え方を調和させることが大事なのです。近代以降の科学は、どちらかといえば前者の思考態度を主にして来ましたので、いまその限界や弊害がいろいろと取り沙汰されています。ですからこれからは後者のような思考をもっと取り入れる必要があるとされているようです。なお、初めのうちは知識をインプットしない方がいいですが、論文作成の基本が身についている段階に到達したら、そろそろ教養の裾野を広げる意味から、用語辞典などを読み込むことも大切です。

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