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テーマ「科学技術と社会の関係」を論述するヒント
By admin | 6月 28, 2008
20世紀は科学研究が急速に進み、なおかつ、それを技術化した機械・道具が発達し、社会を変えました。人々の生活は便利になりましたが、そこには大きな問題が存在します。
それは次のような問題点です。ひとつは、「科学」が短期間に「技術」化されてしまうため、「社会」への効果について検討する時間的余裕がないこと。しかも、いったん技術化されると後戻りは不可能になってしまいます。もう一つは、「科学」の原理・法則がひとつであっても「技術」化の方法は複数あること。そのために、どの技術が選択されるかは「社会」との関係で決まることになります。これらのことから、「科学」「技術」「社会」の間の関係をしっかり把握することが現代に生きる我々には必要です。
以上のような内容をもとに考察する際には、「科学」「技術」「社会」それぞれがどうあるのが望ましいか、という点についてあなたなりに考え、そのうえで、三者の関係を考察していくとよいでしょう。我々は、普段、「科学技術」を「科学と技術」あるいは「科学的な知識に基づいた技術」といった意味で一つの語のように使用することが多いと思いますが、この内容をもとに考察する場合には、「科学」と「技術」をはっきり分けて認識したほうがよいでしょう。あるいは、「科学技術開発に携わる科学者」と「その技術を実用化する企業体制」と「便利で快適な生活を望む消費者」という三者の立場の違いから、課題のテーマである「科学技術と人間の生活」を考察してみると、より詳しい相互関係が分析できるのではないかと思います。
「科学技術」と「社会」の問題を考える際には、「科学技術」と「社会」という「二者」ではなく「科学」と、その「技術」化、それらと「社会」との関わりという「三者」の問題として捉えると分かりやすくなります。「科学」は「自然についてもっと深く知りたいという欲望」から、「技術」は「もっと生活を豊かにしたいという欲望」から生まれたものです。これを活かして、「科学」「技術」それぞれに対する認識をはっきりさせるとよいですね。
また、社会の構成員である一人一人の人間のありかた、意識によって、社会全体のありかたが左右されます。「科学」「技術」が暴走することなく、望ましい関係で進歩し、将来に渡って人類によい効果をもたらすためには、「社会」はどうあるべきなのでしょうか。「科学」「技術」の暴走を許さないシステム作り、ひとりひとりが社会の一員としての責任感や正しい問題意識をもつことができるような教育・家庭環境など、様々な方向から考えてみましょう。科学の発展や新技術の開発などは、おもに特定の研究機関や企業中心に行なわれるため、その研究過程に情報公開の限界があることも事実です。今後、そのあたりをどのように改善していくと、科学技術が私たちの生活を安全に快適に支えていくことが出来るのか、深く考えてみましょう。
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