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テーマ「日本と欧米の相互理解」を論述するヒント
By admin | 6月 27, 2008
課題文のある小論文ではその内容を十分に理解することが大切ですが、大抵の場合その文章は一部分の抜粋にすぎません。
その中で何が書かれているのかを短時間の内に把握する必要があります。そのコツは筆者が言おうとしていることがまとめられている部分を効率よく探し出すことにあります。
接続助詞の「すなわち」や「つまり」といった言葉の後には筆者の見解がまとめられているので、注意して読み込んでいきましょう。そこでこのページでは「日本と欧米の相互理解について」というテーマでの考察例を紹介しましょう。
ここでは課題文の中に「ヨーロッパの価値観はそれぞれの生き方を尊重し、互いに相手の生き方を妨害せず、自分と相手とのバランスをとって生きようとするのが正義である。日本は一つの価値観、一つの生き方しか容認せず、自らがやましいところがなければ、何をしてもかまわずという一方的で、独りよがりの価値観である」という著者の主張があります。
この両国の価値観の違いが経済活動にまで大きな影響を与えているということですね。ただ、筆者はそのような価値観の違いの、どちらが悪いとまでは言及してはいません。それぞれの価値観による「正義」「公正」の解釈の違いがあるために生じる「相互理解の不十分さ」について、問題提起をしているに留まっています。そしてこれからの国際社会を円滑に保つために日本の立場やとるべき態度について、読み手である日本人の判断にまかせて考えさせようとしていることがわかります。この点についてあなたはどのように考えますか。ここから自問自答を進めていくとよいでしょう。
それらの問題の中には、日本流の「正当な理由」が存在しているものもありそうです。課題文の筆者が述べているような主観的な解釈では、世界情勢に通用しない「正義」も同様ですね。イラク紛争においても、イラクにはイラクの、アメリカにはアメリカの、そして日本には日本の「正義」や「正当な理由」があるからこそ、これほど紛争が長引いているわけですね。ですから、あなたが書き出した現代の日本が抱えている対外問題と、課題の論点との間には、どのような関連性があるかを分析の段階で掘り下げていくと、設問意図に沿った論述ができるでしょう。
結論としては、日本人の価値観を否定してしまうのではなく、日本独自の正当性を持ちつつ、これからの国際社会において日本は諸外国とどういう位置関係を保つと良いのかを考えてみましょう。そのためには、どういう条件が必要か、どんな意識改革が必要か、と一歩進んで具体的に考えるようにしましょう。日本は「平和主義」を掲げる国家です。その「平和」という概念には果たして国境が存在すると考えますか。その「平和」の概念を通して、国際社会で通用する日本の正義、正当のとらえ方や意識改革の方向性についてまで、論及できればより幅のある論述ができるでしょう。
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