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自問自答の具体例
By admin | 6月 23, 2008
小論文を論述する際のコツは自問自答を繰り返してテーマに関する考察を深めることで、あなたが価値ある意見を発見することを目指すわけです。このページでは頻出テーマ「高齢化社会の問題」を例にして、自問自答の方法をご紹介しましょう。
高齢化社会に関するテーマは入試小論文でよく取り扱われる課題です。あなたにもいろいろと着想があって、書くことには困らないのではないでしょうか。でも、ありきたりなテーマだからこそ、一般論の域を出ない、標準的な回答になってしまうおそれがありますね。様々な情報の中のどの点に重点を置いて考え、そのテーマについてどれだけ多くの視点からバランスよく考察することができるか、ここがポイントになります。ある1つの情報が何を意味するのか、裏に現れる影響はどのようなものがあるのか、ここを詰める作業に重点を置いてみましょう。
具体例としてまず「高齢化社会の定義」について、考えていきましょう。アウトラインや分析メモでは大まかに「高齢者の割合が多いこと」とまとめることもできます。そして、それによって起こる問題点を2つ3つ考えましょう。。高齢者を支える人々の負担が多くなること、そして、多数派となった高齢者を中心とした生活、社会作りが必要になるということを感じませんか。ここで、高齢化社会と切っても切れない関係にある「少子化」問題も顔を覗かせますね。高齢化社会が進むと言うことは、高齢者を支える壮年層の減少とともに、年々減少しつつある出生率の低下が示すように、年少人口が減少するという事態も引き起こしています。この事実を踏まえれば、「高齢化社会」に関する問題点は、少子化問題とも絡み合って、「教育」に対する問題点も提起することになりそうですね。
そして、続く分析では現在よりも高齢化社会が進んだ社会でどのような対応が必要になるか、ということを具体的に表現できています。この、具体的に想像すると言う作業は、自分の身を実際にその架空の場に置いて見るという作業が必要になります。しかしこの作業は、今から迎えるべき状況に対する対応策を模索するにあたって大変重要なことです。ですから、この部分に十分な具体性が出ているということは非常に素晴らしいことではないでしょうか。ここではできるだけ頭の中で具体的に想像してみる能力がものを言いますね。前出したように経済的な問題、あなたが考えた制度的な問題、そして人口割合のバランスが崩れた社会における活気の問題など…。局地的に高齢化が進んでいるような過疎地域などではこれらの問題が想定といったレベルではなく、現実問題として表出しています。
そして、予想される状況に対して今、我々がどのようにアプローチしていくのか、ということをどう表現すればよいでしょうか。そのために、あなたが用意した分析メモを材料として、なるべく多くの視点から見つめなおしてみましょう。
また、高齢化がなぜここまで進んだのかという原因に立ち返って分析してみるのも、良い方法です。一般的に言われているものを挙げてみても、医療技術の向上、栄養状態の改善など、いろいろな要因が考えられます。こういった要因をあたってみるのも非常に有効なやり方ですよ。
そして考え方の一つではありますが「高齢化社会」をネガティブな面ではなく、ポジティブな面で捉えている、という点です。「高齢者を取り巻く環境を整える必要がある」ということを、「高齢者を囲む場に雇用が発生する」という視点で捉えてみましょう。高齢化社会で様々な対応が必要となる現在の事態を、様々な仕事と雇用が発生するであろう状態、と読み替えまることができます。
では、この主張を、視点を変えて見てみましょう。雇用が発生するためには、仕事をする人と、その仕事に対価を払う人が必要となります。今回の場合に、誰が対価を払う立場にたつのでしょうか。福祉を進める国家なのか、財力ある高齢者本人なのか。そして、現在、高齢化社会の入口に直面している壮年層の人々が、高齢者となったときに、どれだけの人が老後に余裕を持った高齢者になることが出来るでしょうか。また、増えた雇用に対する労働力の問題もありますね。高齢化社会が望ましい方向で進むと、元気な高齢者が増えると言うことになります。彼らはやはり働くことを望むでしょうし、シルバーセンターなどの仕事もだんだんと増えてきて、それが若者の雇用を圧迫していると言う報告もあります。
しかし、上に上げた点を踏まえても世代間格差をこえた「ふれあいのある社会」という言葉には上記の雇用の世代間競争を包括できる考え方が隠れているかもしれませんし、依然として数多くの問題をはらんでいる教育問題などにも新たな切り口が見つかるかもしれませんね。
小論文において大切なことは課題その問題点に関する自分なりの考察を加えることです。それにより一時の思い付きではなく、十分に考察が深められて出てきた「あなた君自身の意見」であるという現実味がでてきます。もしあなたの主張は、まだ若干抽象的で一般的という感じがするならば、ここをもう一押し、自分の主張を「それは本当に実現可能なのか」「立場の違う人はどう思うか」「自分なら一番に何を望むか」「そのためにはどうしたらいいのか」と現実的な視点で捉えなおす作業をしてみてください。
Topics: 小論文の書き方ポイント |
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